車椅子マークと、精神の腐った健常者。

車椅子マークを悪用して、障害者用の駐車スペースに停車する人間は、身体は健常かもしれないが、精神は腐っている。 利己主義という悪魔に魂を渡した人間である。


健常者が車に「車椅子マーク」を付けて障害者用駐車場に止めている、との苦情が増え、マークの権利を持つ日本障害者リハビリテーション協会(東京)が、製造業者に注意書きを要請。商品に添付されるようになった。しかし苦情は一向に減らず、同協会は「本当に困っている人たちのために、どうか悪用しないで」と訴えている。
(中略)
ところがここ2、3年、協会には毎月「不正使用」の苦情がある。このため昨年8月から「正しい用途でお使い下さい」などの注意書きを裏書の目立つ場所に入れているが、東横インの不正改築で障害者用駐車場問題が注目され、苦情はむしろ増えているという。

東横インの偽装工事問題で、社長が強いバッシングを受け、謝罪会見に追い込まれたニュースを見た人が、

  1. オレも障害者用の駐車スペースに停めているなあ。
  2. 見つかったらオレもバッシングされるのかなあ?
  3. そうだ!車椅子マークを貼ればいいんだ。
  4. 早速、買いに行こう。
  5. これさえあればバッシングは受けないだろう。

と、車椅子マークを免罪符として悪用し、自分のクルマを偽装する。 やってることは東横インと同じである。

他者から注意されたくないから、注意されないよう事前に偽装工作を施しておく。


ただ、外見では有無が分かりにくい障害もあり、リハビリテーション協会は「見た目だけで不正と決めつけるのは危険」と注意も呼びかけている。

確かに、車椅子マークを貼ったクルマから降りてきた人が、一見、健常者に見えたからと言って、「健常者なのに障害者用スペースに停めるのは良くないと思いまーす!」と風紀委員気取りで不正を指摘するのは早計かもしれない。

かもしれないが、「見た目だけで不正と決めつけるのは危険」という呼びかけすら巧妙に悪用しているのが、車椅子マークを貼った健常者のクルマかもしれない。と、疑念は深まる。

このような狡猾さ、(悪い意味での)頭の良さが、世知辛い現代社会を生き抜くのに必要だ、いわゆる勝ち組にはなれないよ、と言うのなら、私は不器用なままでいい。

心が腐ったら終わりだから。

  • 参考

S嬢のPC日記:車椅子マークの駐車スペース
S:今日の一言 - 車椅子マークの駐車スペース