faintmemoryさんへお返事

  • takoponsからのレスポンス



私は運転中、渡ろうとしている歩行者に気づいた時、信号のない横断歩道で停止するよう心がけています。私は横断歩道で停まります。
と、はっきりと書かれています。
でも実際は「停まらないこともある」のにそのことを明記しなかった。
それでちょっとアレ?ってなった。

記事の執筆中、「ただし、停まらないこともあります。それは〜」と注釈を添えようかなーと思ったのですが、あえて書きませんでした。

faintmemoryさんとは以前、ぽんすブログ上で横断歩道問題について遣り取りをしたことがありました。その時の私の発言を覚えておられた(と思われる)faintmemoryさんから今回書かなかったことを指摘されてしまい、見事に一本とられました。
そしてtakoponsは釈明に追われることに……。(´・ω・`)

  • ルールとマナー


信号のない横断歩道で歩行者がいるときに停止するかどうかということも含め、運転マナー/モラルについては、あることを遵守しないからという理由でマナー/モラル全般について語る資格がないとか全く思っていません。

faintmemoryさんもお分かりとは存じますが、念のため区別しておきます。

「信号のない横断歩道で歩行者がいるときに停止する」のはルールです。信号機のない横断歩道での歩行者優先は、マナーではありません。
残念ながら、このルールはほとんど守られていません。ルール違反をしてもファウルを取られなければ、「ああ、この程度の違反ならOKなんだ。イエローカードは出ないんだ」と思われてしまいます。それが実状でしょう。
運転手の規範精神(モラル)に期待できないのであれば、罰則を強化したり取り締まりを厳しくしたり信号機を設置したりするほかありません。税金で、です。それは結局、ドライバーが自分で自分の首を絞めることになるのです。

  • 何かを語る資格

語る資格については、他人のルール違反を咎めることはできると思います。ただし、他人に石を投げるということは、自分も投げつけられる覚悟があってのことだと思ってます。「お前が言うな」とブーメランを投げ返される危険性まで考慮できるのであれば、何でも好きなように語っていいでしょう。

私は今回、「航海ルールを守らなかった海上自衛隊はけしからん!」とお茶の間で憤慨している人や漁協組合の人たちに対して、「あなたはクルマを運転している時、信号のない横断歩道で停まって歩行者を渡らせてますか?」と問いたかったのです。

と、ここで書いてるだけぢゃ彼らには届かないだろうけど。

あ、もちろん、被害者家族に対して直接、「あなたは横断歩道で〜」と訊くのは不謹慎で失礼な行為だと思ってますよ。直接、被害者家族に面と向かっては言えないでしょう。言ったらバカだ。

  • 自分の中にある、後ろめたい気持ち


それを言ったら毎日速度超過という交通違反を故意に行っている私は何も言えなくなります。

自覚した上で言うのは、まあいいのではないかと思います。(ゼンゼン問題ない!とは言いません)
かく言う私も、昔はバイク(ZXR400)やクルマ(MR2ターボ(SW20))に乗り、ここでは書けないような速度で走ってました。霞ヶ関から出頭命令が届いたこともあります。ですが、MR2に乗っていた頃から信号のない横断歩道での歩行者優先はなんとなく心がけて時々実行していました。
今はレガシィで法定速度を守って、いつもニコニコ安全運転です。本当ですよ?

  • 意識の奥に潜むもの、あるいは無意識


大切なのは「それはそれ」として分けて考えること。一つ一つの事を切り離して議論することだと思います。

それは同意できません。事象を切り分けて個別具体的に議論するのも大事ですが、今回のケースに関しては同意しません。
今回のイージス艦「あたご」衝突事故と横断歩道問題はつながっていると私は考えてます。イージス艦の乗組員が漁船を無視して東京湾近海を直進する意識と、自動車の運転手が歩行者を無視して(信号のない)横断歩道を通過する意識は、同じものだと思ってます。規模の大きさは違いますけど、根底にある意識は同じでしょう。

利己主義です。

イージス艦の衝突事故と、信号のない横断歩道で停まらない問題との間には、共通する意識の1つとして利己主義が挙げられると思います。
2つの事象は同じだと捉えている私には、問題を分けて考えることができないのです。


以上です。

  • 変更履歴
    • 2008/02/26 14:30 一部加筆、修正