オレオレ詐欺のこと

毎日のように報道されているオレオレ詐欺振り込め詐欺・特殊詐欺)の被害は、どうすれば減るんだろうか?と考えて、もういっそのこと、「ずっと何年もの間、注意してね!気をつけて!」と言ってきたのに一向に詐欺被害がなくならないので、2016年4月1日以降の被害届は一切無視することにしまーす。銀行も預金者を救済しませーん。という発表を当局が行ったら、これまでボンヤリしていた老人どもが少しはハッとして!Goodなんぢゃないか?というトシちゃんの「ハッとしてグー作戦」を思いついた。

冒頭の提案は半分冗談として。ここからが本題。

これまでも、これからも、色々と新しい手口が開発されるだろう。マイナンバーとか融資保証金とか還付金とか、カネを払わないと逮捕されるよ?とか。直近の話題では、日銀のマイナス金利に便乗した詐欺は出てくると思う。
詐欺の手口は増えるので、「どんな手口があるか?」を覚えてもしょーないし、新しい手口を公表しても効果はないし、いちいち覚えていられないし、そんな記憶力もない。だから、状況で判断するしかない、と思う。

  • 状況で判断する、とは?

人は、焦ったり、急かされたり、怖がったりして日常と違う局面に追い込まれると、正常な判断ができなくなってしまう。
いまの不安な状況から抜け出すことができるのなら100万円払っても良い。知らない人に1,000万円渡すことで日常生活に戻れるのなら手渡しても良い――と考えてしまう、その気持ちは理解できる。
ATMの前で不審な動きをしている老人に対して、「あなたはオレオレ詐欺の被害に遭っている真っ最中なのでは?バカだねー。いや、アホの大富豪だねー」と行員が注意しても、その老人は頑なに振り込もうとする。なぜなら、大金を振り込むことで、いつもの日常が取り戻せるのなら払っても構わない、と思っているから。

私も含めて、普通の人はストレス耐性が低いんですよ。意外と。

  • ストレス耐性の低さを突く

詐欺グループは、普通の人々のストレス耐性の低さを知っていて、騙す相手を焦らせたり、急がせたり、怖がらせたりして日常とは違う状況を作り出してカネをだまし取るワケです。
ということは、相手を焦らせたり、急がせたり、怖がらせたりする状況に遭遇したら、それは即、オレオレ詐欺を疑ったほうが良い。
あなたの電話の相手との遣り取りや郵送された封筒の内容に関して、相手を焦らせたり、急がせたり、怖がらせたりする状況になっているかどうか? それらが日常とは違う状況を作り出しているか?が判断のポイントなのです。

  • まとめ

相手があなたを焦らせたり、急がせたり、怖がらせたり、脅したりする状況、つまり、普段の日常とは違う局面に遭遇したら、まずは振り込め詐欺を疑ったほうが良い。


以上、ここまで書いた内容は、極端な例かもしれないし、もちろん例外もあると思う。100点満点の記事ではないけど、振り込め詐欺被害が減らない現状を見ていて、個々の手口を知っててもあんまり意味ないなーと思って書きました。