「知的な人」と思われたい、という下心ってあるよね?
■だれでも知的で難しそうな文章を書くことができるように、レシピを作ろうと思いました。
上の記事には恐らく、難しい文章に対する陳居士さんの皮肉も混ざっているのだろうとは思う。 けれども、あえて釣られて書いてみる。
複雑で難解なワードを駆使して、一見すると高尚で緻密そうなエントリを書き、読者を混乱させ「なんだかよく分からないけど、こいつはスゴイぜぇぇー!*1」と、反射的にブックマークさせることができたら勝ち――というようなムーヴメントがブロゴスフィアの一部の人にはあると思われる。 と、こういう風に書いたらボクもモテるのかな?
- 難しいコト=高価値ではない
難しいことを難しいまま説明するのは難しいことではない。 それは簡単だ。
むしろ、難しいことを易しく説明することこそ、難しい。
難解な文章から「平易なコトバ」への変換能力に優れた人は、「文章力が高い」と言える。
- 難しそうな本を読んでいたら
教室や職場で難しそうな学術書なんかを読んでいたら、周囲から知的に見られるかもしれないよね?
難しい本を読んでるだけで周囲にアピールできるのならば、難しそうな事柄を自分で書いたとしたら、さらにモテるようになるのかも? TAKOちゃんは頭イイよねー♪って。
- ホントにそうか?
難しい文章を読み書きできることは本当に良いことなのだろうか? いや、読めるのは良いと思う。 難解な書物を眠くならずに読めるのは、それだけの集中力があるワケで、たぶん良いことだから。
でも、書くのは違う。 文章を書く時は、分かりやすさに注意を払うべきだ。
分かりやすく書くことに意味があるハズだから。
- ブログにおいて
ブログでは、読みやすく分かりやすく書くことが大事。 それは、章立てや段落分けの工夫とか、フォントの色や大きさにも関係する。 もちろん、テキスト自体の読みやすさも重要。
極端に言うと、「文章が難しくて見にくいブログはダメだ。」ということ。*2
- とは言うものの
世界は複雑に満ち満ちていて、理解するのは難しい。
- 参考
- 他人の不幸は蜜の味: あなたは「クズみたいな提案書」を作っていないか?
- 他人の不幸は蜜の味: 頭の良い人、悪い人。
- 他人の不幸は蜜の味: 長文と修辞
- ↑ブログと小説は違う、ってことかな。 何を表現するかは自由だけど、オフコース。
- 池上彰さん ジャーナリスト 「ニュースを本当に理解できていますか?」
- ↑ちょっと長い記事だけど、一読をオススメします。