引用のやり方と著作権

著作権にまつわる記事をクリップしたついでに、引用方法に関する具体例を挙げてみたいと思います。

まず初めに、この文章をご覧いただきたい。

ただ、いわゆるネチケットみたいなものがかなり拡大解釈されつつあるのだなという流れは感じましたね。自分が不快と思うことはすべてネチケット違反・道徳違反という解釈が一部ユーザーの間でまかり通っている模様。実際、無断リンク・直リンクされただけでサイトを閉鎖するという人がいるようですが、当方にはその意識がよく分からない。そんなガラスみたい心の持ち主は、アクセス無制限の場で物なんかいわなきゃいいのにね、と思う。だって、ネット上で物をいうってことは、公共の電波を使って何かを叫ぶのとほとんど変わりがないわけでしょう。無断リンクとか直リンクってのは、テレビ番組にたとえていえば、視聴者による録画・録音に近い行為と思われ、それをいちいち番組制作者に連絡してからやりなさいよってのは、ちょっと無理な話かなと思いました(※)。
無断リンク禁止とか-日々是自己主張

次に、上記の文章を引用した以下の記事をご覧ください。

ネチケットの拡大解釈

ただ、所謂ネチケットみたいなものがかなり拡大解釈されつつあるのだなと云う流れは感じましたね。自分が不快と思う事は全てネチケット違反・道徳違反と云う解釈が一部ユーザーの間でまかり通っている模様。実際、無断リンク・直リンクされただけでサイトを閉鎖すると云う人がいるようですが、当方にはその意識がよく分からない。そんなガラスみたい心の持ち主は、アクセス無制限の場で物なんか言わなきゃ良いのにね、と思う。だって、ネット上で物を言うって事は、公共の電波を使って何かを叫ぶのとほとんど変わりが無い訳でしょう。無断リンクとか直リンクってのは、テレビ番組に例えて言えば、視聴者による録画・録音に近い行為と思われ、それをいちいち番組制作者に連絡してからやりなさいよってのは、ちょっと無理な話かなと思いました(※)。

同意。
無為徒食日記 2005年9月:ネチケットの拡大解釈

違いを分かりやすくするため、赤字で強調しました。 赤字部分は、私(takopons)の加工です。

【2つの疑問】

ここで、2つの疑問が生じます。

  1. ナゼ、たったひと言「同意。」と言うためだけに改変したのか?
  2. ナゼ、引用元をハッキリ示さないのか?

1.元記事の改ざん
ただ「同意。」のひと言を添えるために、何故わざわざ元の文章を改変する必要があったのか? しかも、その変更点は、ひらがなを漢字に変換しただけ。 不可解ですね。

2.引用元の隠ぺい
無為徒食日記さんの引用方法は、日々是自己主張さんからの引用であることが(表面上)見えないようになっています。 確認のため、無為徒食日記さんの HTML ソースを開くと、 <blockquote cite="http://blog.drecom.jp/akky0909/archive/303"> の記述があるので、どこからの出典かは分かります。 しかし何故、リンクを表に出さないのでしょうか?

ひらがなを漢字変換する余裕があるにも関わらず、引用元のリンクをハッキリ明示しないのは、どうしてなのだろう?

【その後の遣り取り】

無為徒食日記さんの引用方法に疑問を感じた 日々是自己主張の管理人:Akkyさん(=元記事の作者)は、先方に対して「引用元を明示してください。」とお願いされました。

当方の記事が引用元と思われるこの文章について、他人の文章を引用したら引用元を明示してください。
ちょっとひと言いいですか?-日々是自己主張

Akkyさんの要求は、元記事の筆者として何ら問題ないと思われます。 このお願いに対する先方の返事が以下です。

引用について

当方の記事が引用元と思われるこの文章について、他人の文章を引用したら引用元を明示して下さい。又原文はそのままで引用して下さい。所々、使用されている文字が原文と違っています。貴方のやっている事は著作権法に違反すると思われます。ネチケット云々の問題ではありませんので、直ちに修正を要請します。

引用元の明示についてですが、私は<blockquote cite="http://blog.drecom.jp/akky0909/archive/303">と書いているので、明示は行っていると言えます。
又、著作権法によれば、表記の変更は許されています。
無為徒食日記 2005年9月:引用について

【さらに、2つの疑問】

また、さらに2つの疑問が追加されます。

  1. 本当に「明示している」と言えるのか?
  2. 本当に「止むを得ないと認められる改変」なのか?

1.明示しているか?
blockquote の cite 属性によってリンク元が表示されるのは、IE以外の一部のブラウザだけです。 cite 属性が有効に機能しないのであれば、それは「明示している」とは言えない。と私は考えます。
ここで、「それはブラウザが cite 属性に対応していないのが悪い。」と、問題をすり替えられてしまう恐れがあるので、あらかじめ申しておきます。
「リンク表記は、アンカータグ <a> が利用できるのだから、blockquote の cite 属性にこだわる必要はありませんよ」と。

2.改変が必要なのか?
確かに、著作権法的には(必要であれば)改変が認められています。 再び、無為徒食日記さんから引用します。

例えば、日本人が他国の文章を引用する時は日本語に書き直す事があります。又、「正字歴史的仮名遣い」で文章を記述している人が、「常用漢字と現代仮名遣い」で記述されている文章を「正字歴史的仮名遣い」に直して引用する事もあります。そして、私は同様に「いわゆる」「こと」「すべて」等の平仮名を漢字に直しています。それらは、全て著作権法により許可されている事です。
無為徒食日記 2005年9月:引用について

無為徒食日記の管理人:真名垣さんは、改変が許可されているから、「できる」から改変した。と説明されてます。 つまり、「同意。」と言い添えるためだけに引用文に対して著作権法上許可されている改変(ひらがな→漢字変換)を施した。 しかも、その変更はどうしても必要なものだった。というワケですね。

【結局、平行線を辿るのか?】

自ら誤りを正そうとしない人間は論外-日々是自己主張

この先、法律云々で争っても互いに平行線のままでしょう。 私も疲れてきたので、そろそろ言いたいことをハッキリ書いて寝ようと思います。

  • 上手な引用方法を考えろ!

著作権法がどうであれ、元記事の著者から不快感を表明されるような引用のやり方はマズイ。 せっかく引用するならば、もっとスマートにエレガントに、「引用してくれてありがとう、嬉しいよ。」と原作者から感謝されるくらいの引用を心がけるべきです。

  • 費用対効果を考えろ!

「同意。」と、うなづくためだけの引用にしては、手間をかけすぎている。 その後、元記事の作者(Akkyさん)からの抗議に反論するべく書かれた内容は、法を盾に自己正当化の弁解をしているにすぎない。 ってゆーかね、うなづき系の記事引用だったにしては、ゴタゴタしちゃって大変ですね、と。

  • リンク方法を考えろ!

ブラウザ環境によって表示されるかされないか分からない cite 属性に固執せず、素直にアンカータグを打てばいいに。 まぁ、編集作業はラクに行きましょ、ラクに。

  • つまらんことでケンカするな!

Akkyさんの文章を一部引用して、真名垣さんが同意しました。 お互いの考えが一瞬とは言えシンクロしたにも関わらず、引用方法と改変の是非について対立することになってしまった。 ネット・マナーに一家言を持っておられるお二方なれば、ここは歩み寄りの姿勢を見せ、マナーの手本を示していただきたいものです。

  • もう寝る!

おやすみなさーい♪





続きは明日