70%ルール


人生なんてな、30%か40%でやっていけばいいんや。100%なんて思うと辛くなる。
 (中略) 
70%くらいでいい、と言われたことはあるけれど、30%と言われたのは初めてだなと思う。

仕事は7割こなせば良い。 まず7割やって、「できました!」と言ってから残分を報告し、残り3割に取り掛かればいい。 その残り30%の仕事は、明日やってもいい。
完成度70%の状態で提供しても、たいていの場合は問題ないのだから。
もちろん、最終的には100%の状態に持っていく必要はある。 あるんだけれども、70%の段階でプレ・リリースしたほうが自分も周囲も幸せなのである。

特に、120%の完成度を常に求める完璧主義の人にこそ実践してもらいたいルールだと思う。

  • 完成前に提供する利点

7割で提供した段階で出た問題は、早めに間違いに気づくことができる、という利点もある。


人の間違いに一切目をつぶれというつもりはない。指摘することは別に悪いことではないし、人に言われて初めて気づくこともある。そうすることで物事が良い方向に向かうこともある。
小さなミスが命取りになるような場面では、そういったことも必要になるであろう。

航空管制や医療の現場などでは、小さなミスが大惨事や命取りになるので、こうしたミッション・クリティカルな場面では70%ルールは適用できないかもしれない。

  • 「いい人」の寛容さ


自分の過ちは素直に認める。人には寛容でいられる。そんな人間であれたらいいなあ、
と思う。でないと、自分も周りも、息苦しくて窒息してしまいそうになるから。

自分に厳しく、他人に甘いのが「いい人」なのかもしれないなあ、と思った。

「いい人」は、自分の仕事に120%を求めてムリをしてしまう。

「いい人」は、他人の仕事の完成度が30%でも許してしまう。

「いい人」は、残りの70%を自分が引き受けてしまう。

「いい人」は、引き受けた残り70%にさえ全力を費やしてしまう。

「いい人」は、残分が結局できなくて周囲から責められてしまう。


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