必要悪のこと

政治を動かすには「いい人」ぢゃダメなんだろうなー、と思った。


「救急車が通るために、この道路は必要なんです!」と言って道路を造ったは良いけれど、肝心の病院が潰れてた――という笑えない笑い話がある。
それって、道路族には行政を動かす強いチカラがある一方で、医療界には病院の経営を継続させるチカラが無かったってことだよね。
言い換えると、

  1. 道路族は荒っぽいところはあるけれども政治を動かす仕事が出来る。
  2. 医療人は「いい人」だけど、政治を動かすチカラはあんまり無い。

医療人は周囲からの「いい人」像に縛られて、「いい人」を演じて大事な場面で遠慮してしまい、強い政治力が発揮できないのではないだろうか?
一方、道路族は「いい人」である必要はないから、自分達の要求をガンガン押し通していける。
だから、医療人に必要なのは、周囲から少しくらい悪人だと思われても構わずに自分の意志を通して行政を動かすこと、なのかもね。
自分が悪人になることで、医療界のため患者達のためになるのならば、泥をかぶろうぢゃないか!という心意気が医療人には必要なのかもしれない。
でもまあ、日々の医療活動に疲れて果ててしまっていて、政治・行政のほうまで目が届かない(余裕が無い)、という現状はあるだろうけども。

国会には、医療族議員ってのは居ないのかねえ?