ETC取付のこと

ETC車載器を自分で取り付けてみた。ので、ETCの取付手順と取り付け方法をここに載せる。

【対象車】


左(奥)からランカスター6、レガシィ、ランカスターS Limited。
一番手前(右端→)のクルマが僕のです。

【必要なもの】


  • ミニ平型ヒューズ電源(15Aと20Aを用意)


  • 工具類


左から順に、検電テスター,バールのようなもの(内装外し),ヒューズクリップ。(右下のミニ平型ヒューズ2つは今回の作業で外したモノ)
それぞれの工具は、カー用品店やホームセンターなどで入手できる。検電テスターは600円くらい、内装外しは約500円、ヒューズクリップは約100円。ただし、ヒューズクリップはヒューズボックス内に有る。レガシィの場合、エンジンルームのヒューズボックスのフタの裏に付いている。
ミニ平型ヒューズ電源は1コ約400円。

その他、ラジオペンチやプラスドライバー,スパナ,ハサミなどが必要。(プラスドライバーとスパナは車載工具でOK)

(各画像をクリックすると拡大)

【設置イメージ】

  • ETCビルトインカバー


取り付けイメージとしては、現行4型(鷹の目レガシィ)のディーラー・オプションみたいな感じでコインボックスに設置したい。(あくまで、イメージ)

【前準備】

  • コインボックス(コインケース)の加工 〜ETCマウントの取り付け〜


設置作業の前に、ETC車載器のマウントをコインボックスに取り付ける。


パナのETCに付属のビスを使うとコインボックス内に先端がはみ出てしまい、尖ってて危ない(ケガする)ので、コインボックス内側から皿小ねじで固定した。さら小ねじ160円。

【取付開始】

まず初めに、インパネ下のカバー(ロアカバー)を外す。

次に、ハンドル下のカバーも外す。

↑ロアカバーにつながっているコネクタ類を外す。


↑ロアカバーとネジ(左)とプッシュターンリベット2個(右)

  • ハンドル下カバー


↑ハンドル下カバーとネジ

【電源取り出し】

  • ヒューズボックス


  • ヒューズボックス配置図

ヒューズボックスから常時電源とアクセサリー電源(ACC)を探すために検電テスターを使って通電状況を調べる。(今回は、3番から常時電源、4番からACC電源を取り出す。)

常時電源とACC電源の場所が分かったら、次にヒューズを外し、プラス電源側を調べる。検電テスターが光るのがプラス側。このプラス側に平型ヒューズ電源のコードが出ている方を差し込む。

ヒューズボックスからヒューズを差し替えて常時電源とACC電源を取り出した。

【注意】アース線も忘れずに接続すること。

【アンテナ取付】

電源取り出しとアース線の接続が終わったら、今度はアンテナを設置する。

運転席側のAピラーの内装を外して作業する。

【仮接続】

アンテナ取付まで出来たら、ETC車載器を仮接続して動作確認を行う。

キーを差してACCの位置で止めたり、エンジンをかけたり切ったり、ETCカードを前後・裏表逆に差したり抜いたり、ETCカード以外のカードを差してみたりして試すと良いだろう。

【注意】あくまで仮接続なので、この状態でETCゲートをくぐって高速道路を走ったりしないように! ダメ。ゼッタイ。

【本組み】

仮接続での動作確認が済んだら、配線を結束バンドでまとめて、他の配線や可動部分などと干渉しないように整理する。

ハンドル下カバーを元に戻す。

アカバーから外したコネクタ類をつなぎ直す。

  • コインボックス(ETCマウント付き)とETC車載器本体

アカバーを元に戻し、コインボックスを取り付け、ETC本体をマウントに固定する。マウント固定後、ETC本体に電源ケーブルとアンテナ線を接続する。

コインボックスが開閉して使えること、そして、ETC本体に接続した配線がゆるんで垂れてこないこと【重要】を確認。

最後に、ヘッドライトやテールランプ,ブレーキランプなどの灯火類、ウインカーやワイパー,ドアミラー,パワーウィンドウなどが正しく動作することを確認する。【これも重要】

【おしまい】

  • ETC車載器


  • スピーカー兼アンテナ

ETCカードが挿入されているとアンテナのLEDが点灯する。
音声案内は声優の日高のり子さんの声です。バスタァァァー!コレダァーーー!!!と叫ぶことはありませんのでご安心を。

【編集後記】

  • 取り付け作業はETC本体に添付されている取付説明書の手順に沿って進めるが、電源の取り出し方法について具体的なことは書かれてない――電源取り出し方法は車種によって異なるし、どこから取り出すかによっても違ってくるから説明書では詳しく書けない――ので、拙記事が補足となれば幸いです。自分で行う場合は、今回のようにヒューズボックスから取り出すのが簡単だと思う。
  • ETC車載器「Panasonic CY-ET908D」は定価14,000円。しかし今回はカード会社のキャンペーンを利用したので11,500円(セットアップ料込み&送料込み)だった。ETC本体価格は(まだ貰ってないけど)定額給付金12,000円の範囲内に収まったよ。ヒューズや工具類を買った分まで合わせると少しオーバーしたけれど。
  • もし、オートバックスで全部おまかせコースを選んだ場合、ETC本体14,000円+セットアップ料金2,650円+取付工賃5,250円=21,900円となり、2倍近くかかってしまう。
  • でも、時間をお金で買うと考えたら、プロにお任せしたほうが安上がりだと思う。僕はクルマいじりが嫌いぢゃないので、ETC取り付け作業は楽しかったけれど、忙しい方は専門店でやってもらったほうが良いだろうね。
  • ただ私は、国交省天下り団体に流れるであろうセットアップ料金を直接払いたくなかったので、セットアップ料込みのキャンペーンを利用したのである。

最後にひとこと。

早ければ2009年の3月から実施されるかも?と噂の「土日1,000円で高速乗り放題」は、ETC車限定などとアフォなことは言わず、高速道路を走るすべてのクルマ・バイクを対象にすべきだ。

と言いつつ、ETC付けちゃったけどね;