ストリートビュー5

ストリートビュー否定派の人は、「ストリートビューを使って空き巣に入った」というような事件の発生を待っているのかな? 「ほら見たことか。ストリートビューなんてものがあるから犯罪が起きるのだ」と、鬼の首を取ったようなコメントを用意して待ってるのかな?
犯罪は起きないほうが良いけど(って当たり前のことを書いてる私がバカみたいだ)、ストリートビューは悪用されることを連想しやすいサービスだと思う。むしろ、悪用にしか使えないと思われてしまっているのが現状か。Googleのアピール不足? 不安のタネはどこにあるのだろう?
原因がGoogleにあるとして、Googleの中にある不安のタネを取り除いたって、それで社会不安や心の中の不安感が消えるワケではないのに。えっ、そんなこと分かってるって? 分かっちゃいるけど、とにかくストリートビューはレッドカードだから即退場しろってこと?
自分が「気持ち悪い」と感じたものは排除する。グレーなものは「気持ち悪い」という理由で黒になり隔離される。で、目の前から気持ち悪いものが消え去ったら、あなたの見ている世界は白くなるの?
私のメガネには色が付いているかもしれない。あなたが掛けている偏光グラスは無色透明ですか?



  • 赤枕十庵さんへのお返事

ストリートビュー4 - takoponsの意味 はてなブックマーク


これまでのWebの世界はユーザーが出す情報をコントロールできた。コンテンツはユーザーが出すもので、それを検索するツールを提供するのがGoogle
他の例を挙げればFlickrもそうですよね。Flickrが写真を撮って公開しているわけじゃない。ユーザーが任意で公開しているわけです。Flickrはそれを便利に共有するサービス。
Google Street Viewはそうじゃない。個人は情報を出すということに関して自主性を出すことができない。

赤枕さんの着眼点は、情報提供者が任意か任意でないか?ということなのですね。
確かに、Googleストリートビューの情報は住民の意思による提供ぢゃないです。それと、Googleマップもネットユーザが自主的に提供した情報ではありません。Googleにとっての世界(公開された世界)は、世界それ自体から提供されている情報として捉えているのだろうと思います。そして、世界から提供された情報がデジタル化できるものであれば、ネット内で再現・構築し、公開しようとしているのだと思います。
Googleマップを嫌ってる人もいるかもしれませんが、Googleマップストリートビューほどの嫌われ方をされているようには私には見えません。Googleマップはセーフで、ストリートビューはアウト、という審判の違いは「目線の違い」なのでしょうか? 2Dは見慣れてるから平気だけど3Dはどうも苦手だ、という慣れ・不慣れの問題? それとも、Googleストリートビューがプライバシーを侵害しているからアウトなのか? ←この疑問は次に続きます↓↓↓



そしてGoogleは「問題があったら言ってよ、削除してあげるから」という態度。だから気持ち悪い。ボク個人はこの件に関してプライバシーの問題はあまり重要じゃない。その傲慢な態度が気に食わない。

赤枕さんは、Googleストリートビューの問題はプライバシーよりも、「削除してあげるから」という態度のほうがイヤなのですね。
Googleがデータを持っている以上、削除権はGoogleにあります。いったいどのくらい謙虚になれば、Googleから「傲慢な態度」を感じなくなるのでしょうか? 削除のインターフェースを用意しただけでは傲慢さは消えないと言うのなら、どうすれば良いと思いますか? パソコンを持ってない人にPCとネット接続サービスをプレゼントしてストリートビューが見られるようにするとか、問題のある画像を知らせてくれた人に謝礼金を出すとか、ですか?



ボクはGoogle様のために地下で暮らしたくないです。べつにTakoponsさんがGoogle Street Viewを支持するのは一向にかまわないし、どう讃えようと気にしない。

私はGoogleストリートビューを讃えたつもりはありません。(Googleの技術はスゴイと思うけど)
なぜ、ストリートビューは否定されているのか?に関心があるのです。ストリートビューがNGであれば、「鶴瓶の家族に乾杯」や「モヤモヤさまぁ〜ず2」などの住宅路・商店街散策番組もNGになるのでは?と思っていて、でも「鶴瓶の家族に乾杯」を毎週楽しみに観ている人がストリートビューの存在を知ったら、ストリートビューのほうを嫌うだろうなーとも思ってます(憶測)。その好き嫌いの差異はどこから発生するのか? Googleカーに鶴瓶が乗っていればOKなのか? テレビ画面に住宅が映し出されるのはOKで、モニター画面(Webブラウザ)だとNGなのはどうしてなのか?



でも、そう思わない人に「地下で暮らせばいいと思うよ。シールドマシンを使って現代のカッパドキアを築けばいいに」なんて大きなお世話だね。

地下都市を造るのは現実解ではありません。ただ、「Googleストリートビューにプライバシーを侵害された」と思っている人がいて、そのプライバシーが「道路から見える住居の画像」だとしたら、見せたくない秘密なら隠したほうが良いだろうなー、秘密を守るためには家を地下に隠すしかないのかなーと考えたのです。
もう一度言いますが、地下に隠れ住むのは現実的な解決策ぢゃない。Googleのために住む場所を替える必要はないでしょう。では何を変えるか?

  1. 予備軍も含めた犯罪者(ストーカーや空き巣,バイク泥棒など)をこの世から抹消させるか?
  2. Googleストリートビューの公開を停止させるか?
  3. 自分の心を変えるか?

犯罪予備軍をこの世から抹殺するのは不可能です。
Googleストリートビューに対して「イヤだキモイ」と感じる自分の心を変えたくない場合は、Google側に変わってもらうしかないワケです。自分は変わらない・変わりたくないのなら、Googleストリートビューに消えてもらうほかないでしょう。
イヤなものは排除する、キモイものはこの世から消えてもらう、でも自分自身は変わらない。他人は変えたいけど自分は変わりたくない。本当にそれでいいの?と私は思います。
念のため書いておくと、私は、ストリートビューを気持ち悪いと感じることがダメだと言いたいのではなく、「どうして気持ち悪いと感じるのか?」に興味を持って記事を書いてます。ですから、ご意見は参考になります。ありがとうございます。



神を崇拝するのはかまわないけど、そうでないものを蔑まないでほしいものです。

Googleは神ではないし、Googleを崇拝してもいません。そして、Googleストリートビューを否定している人を蔑んでいるつもりもありません。
赤枕さんはこの記事→無神論のこと←との関連づけをしたいのかもしれませんけど、ここでどうして神の話になるんですか? いや、言い換えます。ストリートビュー否定派に対して「どうしてそんなに気持ちが悪いの?」といった疑問を発したら、それがなぜ、Googleを崇拝していることになるのですか? もしかして魔女狩りか何かですか?
まあ、否定派に疑問を投げかける記事を書いたら、私がGoogleを擁護しているように見えるのは自然な解釈でしょうけど、「神を崇拝する」というのは言い過ぎだと思います。