貴乃花のこと

僕は貴乃花が好きだ - 臨床してて思うこと(精神科) はてなブックマーク


今日の朝、せつないテレビを見た。
相撲の貴乃花親方が、裁判所で宮沢りえさんとの破局のことを
兄と母のせいであきらめざるをえなかったみたいな話をしたらしくて
母親の元女優の人が、私達は悪気はなかった、
貴乃花横綱にしてあげたかったんだとか言ってた。
朝から本当にブルーになった。


たぶん、貴乃花アスペルガー的な傾向があって、
育てにくくて、母親は貴乃花が好きじゃなかったんだなと思った。
お兄ちゃんの方が好きだったんだろう。

貴乃花親方にアスペルガー的な傾向がある、というのは臨床医としての診立てですか?
それとも、実際に診察なさったことがあるとか?
もし、管理人:なしさんが実際に貴乃花親方を診察した診断結果としての「貴乃花アスペルガー的な傾向があって」発言だとすると、貴乃花親方の了承を得てからブログに書かれてるんですよね?



でも貴乃花は、辛すぎる人生だよな。
アスペっぽくて、柔軟に人の表裏を読むなんて出来なくて、
ただただ、子どもの頃に教えられた相撲道ってやつに従って生きてた。
アスペだから、10台の、激しく燃え上がるような恋愛感情だって
相撲のために殺した。それがどれだけきつい事か。

「アスペっぽくて」が「アスペだから」に変わったよ。すごい。



そんな人だから、足の靭帯ぶちきっても相撲が取れる。
そんな人だから相撲をガチンコでとってしまって、
相撲自体を変えてしまった。そして、
兄を勝たせた八百長がいつまでもこころに引っかかっている。

1995年の十一月場所千秋楽での歴史的な兄弟対決が「兄を勝たせた八百長」になっちゃってるよ。これ、貴乃花親方が読んだら怒るんぢゃないの?



たぶん、お兄ちゃんやお母さんは、表裏を使い分けろよと
いつも思っていたんだろう。父親だってもてあましていたのかもしれない。
でもな、貴乃花の気持ちを考えてやれよ。
正しいこと、奇麗事ばかりいって子ども時代を育てたんだろ。
まだ思春期の熱いこころをずたずたにするような、
好きな相手をむりやりあこらめるような働きかけをして、
10年たったら、彼の自分を殺して尽くした全てをどぶにまみれさせてんだぜ。
彼の信じたもの、彼に信じさせたものを全て裏切ってる。
兄も母も「相撲なんて一番大事なことじゃない、
自分の人生を謳歌することが大切なんだ」って身をもって示してくれてる。
自分達は貴乃花にやらせたことの真逆をしてる。

>でもな、貴乃花の気持ちを考えてやれよ。

貴乃花親方の気持ちになって考えることを家族に要求する。フム。

>正しいこと、奇麗事ばかりいって子ども時代を育てたんだろ。

そうなんですか? 見たんですか?

>10年たったら、彼の自分を殺して尽くした全てをどぶにまみれさせてんだぜ。

貴乃花親方が自分を殺して尽くしたすべてをドブにまみれさせる、ってどーゆー意味なんだろう?



貴乃花親方が一時期なぞの整体師とかにはまった話もすごくわかる。
整体師は間違ってない。間違いなく彼を救った。
ああいう人がいないと絶対にこころを病んでる。
彼の周りの人たちは、何の自覚もなく彼を裏切り続けている。
その何の自覚もなくというところが、せつない。

>ああいう人がいないと絶対にこころを病んでる。

家族が「あの整体師に関わると貴乃花がおかしくなってしまう」と心配したからこそ、整体師のことを非難したのでは?
何が正常で、何が病んでいるのか?という絶対的な基準は私にはよく分かりませんが、とりあえず、「ああいう人がいないと絶対にこころを病んでる」とおっしゃる管理人:なしさんが、(貴乃花を救った)整体師を支持されていることは分かりました。



だからあの母ちゃん。貴乃花が嫌いでいいから
もういろいろ表に出ないでやってほしい。
表裏がわからない人は、知識的にああそういうものなんだなと
さんざん傷つきながら世の中を習得するけど、
そして世の中に表裏があることを頭でわかっていくけど、
こころは絶対に、いつまでも傷つき続けるんだよ。
あの顔みればわかるじゃないか。もうこれ以上傷つかないために
世間と自分を隔てるために目が半眼。
見ようによっちゃ、世の中を見下しているような態度だけど、
たぶん違うよ。辛いんだよ。
母親だから子どもを愛するべきとかいう気はまったくないけど、
テレビで彼の傷口に塩を塗りこむ姿はみていてせつなすぎる。
正直、涙が出てくる。

>あの顔みればわかるじゃないか。もうこれ以上傷つかないために世間と自分を隔てるために目が半眼。

貴乃花親方の半眼は、「もうこれ以上傷つかないために世間と自分を隔てるため」のものだったんですか!ビックリ!
私は単に、眠いのかなー?と思ってましたよ。



medtoolzさま
ご指摘ありがとうございます。
読み返してみてそのとおりだと思いました。
どのように修正したらよいのかよくわからなくなりまして、ひとまず削除しました。
医師であることを明かして文章を書いているくせに、医師として書きたくない自分が居て、そのあたりのずるさに無自覚だから、今回のように逸脱するんだと思いました。

ぢゃあ医師の看板を下ろして、別ブログで書けば?