学歴のこと

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学歴なんて会社の採用試験以外では何の信用にもなりませんよ。会社が採用の際のふるいとして利用しているだけです。ふるいにひっかかる必要条件の一つに過ぎない。まあそう言う意味ではあるに超したことはありませんかね。

>学歴なんて会社の採用試験以外では何の信用にもなりませんよ。

人は肩書きによって判断を左右されてしまいがちなので、会社の採用試験以外の場面でも、学歴は信用度を見る判断基準の1つになります。
討論番組などのコメンテーターとして大学教授を呼ぶのは、その分野に詳しい専門家だから、といった理由の他に、「発言に箔をつけてテレビの威厳を保ちたい」との思惑が局内に働いているから、というのは邪推に過ぎるでしょうか。
大衆心理として、同じセリフを東大卒の人が言うのと高卒の人が言うのとでは信用度が違います。東大というブランドを無条件に信じてしまう心理が働くからです。さらに言うなら、発言者が本当に東大卒かどうかに関係なく、名札に「東大」と書いてあるだけで信じちゃう人が居るってことです。相手の名乗る肩書きを鵜呑みにして信じちゃう人がいるから、オレオレ詐欺の被害に遭ってしまうのです。

>ふるいにひっかかる必要条件の一つに過ぎない。

就職活動において、書類選考に残るか残らないかが重要だからこそ、「学歴が大事」と母親たちは考えていて、より高い学歴を子供に修めさせようとしているのです。



仕事における信用ってそんなもんじゃないんですよ。簡単に言えば、一定レベルの結果を一定期間提供することです。これは看板や実力じゃどうにもならない部分が多いです。この辺はきっと、本当に個人の名前で仕事をとるということをしてみないと分からないです。

一定レベルの結果を一定期間提供するためには、仕事をこなす実力が必要だと思うのですが、「看板や実力じゃどうにもならない部分が多い」というのは、どういう意味なのでしょう?

ここで、先日の秋葉原事件に絡めて言うと、Vins-Tさんの言う「学歴なんて会社の採用試験以外では何の信用にもなりません」「会社が採用の際のふるいとして利用しているだけ」「ふるいにひっかかる必要条件の一つに過ぎない」がもし本当であれば、加藤容疑者が学歴コンプレックスに陥ることなどなかったのでは? 本当に、学歴が新卒採用時しか役に立たないものであれば、加藤容疑者が自分を負けっぱなし人生と思い込むことはなかったのでは?
加藤容疑者に学歴重視の価値観を植え付けたのは、彼の母親でしょう。学歴を重要視する価値観は、現在においてそれほど間違っちゃいない。社会の入り口である会社での新卒採用(人事部)が学歴を見ているのだから。問題は、「いい学校いい会社いい人生」のルートから外れてしまった場合の道筋を照らしてくれる人や書物に加藤容疑者が出会えなかったことだと私は思います。そして、「いい人生」のルートから外れた場合の別の選択肢(希望)を彼も彼の母親も持っていなかったのだろう、とも思います。

  • 母親の想い

学生が社会に出て会社員になろうとした際、就職活動を行って採用試験を受けます。人事部の書類選考において学歴の低い人間が落とされる現実を前にしたら、我が子を「いい大学」に行かせたいと願う母親の気持ちは切実なものでしょう。こうした母親の持つ現実感や願いがVins-Tさんには分かりませんか?


続・学歴のこと←へ続く。