日本橋無断リンク事件を振り返る
大晦日イブの夜、今年10月下旬に発生した日本橋無断リンク事件を振り返ってみたい。
【2005年10月22日(土)】
ブログ「日本橋で暮らすということ」の管理人:reims3(らんす)さんが、エントリにて「むやみやたらと、本名を明かすのも、ほどほどに。」と、Webや電子メールにおける個人情報の扱いについて注意を促す記事を書いておられた。
しかし、らんすさんの公開プロフィールは詳細に記述されており、本名こそ書かれていないものの、数ページに及ぶプロフィールには詳しい経歴や職歴・趣味嗜好などが綴られていた。
そこで私は、「むやみやたらと、経歴を明かすのも、ほどほどに。」と、トラバ送信を行った。
この↑エントリを読まれたらんすさんは、「あたしのプロフィールを見て個人を特定することはできないわ。」というようなコメントを日本橋ブログ内に残され、常連の方も「大丈夫ですよ。」と、らんすさんを安心させていたようだ。
【2005年10月25日(火)】
10/22(土)に指摘した、この2つの記事↑が削除(非公開)されていた。
削除理由は、らんすさんに届いた知人からのメールが原因だったらしい。 というのは、らんすさん宛てのメールが、その知人に教えてあった(らんすさんの)プライベート・メール宛てではなく、「日本橋で暮らすということ」のブログで公開しているメール・アドレスに届けられたものだった。 しかし、その知人にはブログの存在を教えていなかったのだ!
という内容のことが、下の記事↓に書かれていた。
- 日本橋で暮らすということ:びっくり・・・
推測するに、その知人の人はネット巡回中または検索中に「日本橋で暮らすということ」に辿りつき、日本橋ブログの詳細プロフィールを見て、らんすさんの正体を見抜いたものと思われる。 そして、ビックリしたらんすさんは自己紹介のエントリを削除したのであろう。
私は再度、このエントリ↑からトラバ送信を行った。 オトナ度チェックをらんすさんに読んで欲しかったから。
【2005年10月26日(水)】
そして、日本橋で暮らすということ管理人:らんすさんからの「無断リンク禁止宣言」が発令される。
しかし、著作権を論拠に展開される「無断リンク禁止論」に説得力はなかったんだ。
このエントリ↑からのトラバ送信を何度か試みたが、失敗。 どうやら、受信拒否されてしまった模様。
【2005年10月27日(木)】
はてなブックマークにて、一部の方々の話題となる。
はてなブックマーク - 日本橋で暮らすということ:当ブログ利用規約
はてなブックマーク - 日本橋で暮らすということ : 記事への無断リンクお断り申し上げます
はてなブックマーク - 日本橋で暮らすということ : 記事への無断リンクお断り申し上げます
はてなブックマーク - 日本橋で暮らすということ:しばらく、休止します
らんすさんは URL変更や記事削除などの無断リーブ技を駆使し、何かを回避*1しようと努力された。 が、休止宣言後、ブログ閉鎖。
reims3(らんす)さんは、日本橋で暮らすということ(のブログ)よりも先ず、Web上に文章を公開することの意味を一度考えたほうがいい。
takoponsの意味 - ネットで暮らすということ
らんすさんが読んでくれているかどうかは分からぬまま、上記エントリ↑を書く。
- 関連記事
1yard : 無断リンク : 日本橋で暮らすということ
まとめ(経緯)記事。
仕事用のめもとか。 - 無断リンクしたら裁判だゴルァと言わんばかりの素敵blog。
確か、らんすさんは裁判所の名前を載せて、法のチカラを借りようとしていたハズ。 自らの「無断リンク禁止論」と「著作権論」を補強するために……っと、この辺はうろ覚えなので、私の記憶違いかも分からない。 閉鎖した今となっては確認もできない。
takoponsの意味 - 無断リンク禁止メソッド
指摘を受けてエントリ削除したり、アクセス集中して閉鎖したりするブログ管理人には、もっと強くなって欲しい。 批判に耐える精神力を身に付けてほしい。 どの程度のことを書くと反論を受けるのか、自ら実験台になるのは覚悟が要るだろうから、他者の過去記事を読んで追体験していただきたい。
- 大半のブログは、ReadMe?
あーでも問題は、日常生活の日記をブログで綴っている人達は他所のモメゴトにはあまり興味がなくて、身近な友人・知人に向けて「あたしの記事を読んで読んで〜♪」と、ReadMe的なエントリ作成に時間を注いでいることなのかもしれないね。 自我は強いけど傷つきやすいというか、他人の記事に興味がないというか……おっと、本題から脱線してきたよ;
【〜その後〜】
無断リンク禁止論争が再燃し、はてなブックマークの是非も絡めて意見が飛び交うこととなった。
sta la sta - はてなブックマークのダークサイド
暗黒面に取り込まれないよう、ブックマーカーは修行すべき。 フォースと供にあらんことを! というコトなのかな?
モヒカン族 - 二酸化モヒカン倶楽部 (otsune) - 「転載」と「引用」の違いがちょっとごっちゃに成っているかもしれません
転載に関する注意書きを「引用のルール」として用いたらんすさんは、「とほほの著作権入門」の引用部分が不適切なので、(著作権を知らない人に対して)誤解を生じさせることになるかもしれませんよ。という指摘。
『斬(ざん)』:無断リンクについての雑感
PASS制ブログ管理人:souryuuseiさんからの提案。 うーん、どうなんでしょ? 悪意から遠ざけ、非難に晒されないまま育った温室の子供が、やがて荒野に出て自論を語った時、「それは違うんぢゃないですか?」「そもそも論理がおかしい。」とモヒカン族から指摘されただけで死んでしまうのではないか? 私は、死んでいいと思う。 次に再生復活した時、少し強くなっているハズだから。
論点がズレてきたっぽい-日々是自己主張
無断リンクの是非について、らんすさんに懇切丁寧に教えてあげるべきだったのではないか?という指摘。←煩悩是道場 - 本当の優しさにて、ululunさんが「厳しさも優しさの1つ」と主張されたことに対するエントリ。
モヒカン族 - モヒカンダイアリー「アップル通信」 - 「無断リンク禁止」の意味の多様性
コメント欄:「事実確認のための質問そのものが(ムラビトにとっては)攻撃と受け取られてしまうのではないか?」との TransFreeBSDさんの意見に対する summercontrailさんとの遣り取りが面白い。 架空のモデル像(モヒカン族/ムラビト)を相対化させてこそ議論は盛り上がる。
奥様、鼻毛が出ておりますことよ - 無断リンク禁止を禁止する?
無断リンク禁止を主張するのなら、堂々と主張すればいい。 指摘されたら回答すればいい。 自分が間違っていたと思えば訂正すればいいし、正しいと信じているなら周囲の雑音を気にしなければいい。 何も記事削除したり閉鎖したりすることはないんだ。
シナトラ千代子 - 「mixiへ行け」では解決できない「ネット下流層」問題
ネット・リテラシーの低い人達は、ブログを閉鎖して、ミクシィも脱退して、今すぐ街へ出よう! リテラシーの高いヤツらもモヒカン族も、はてなの呪縛から脱却して、今すぐ街へ出かけよう! 野山を駆け巡ろう! こたつで丸くなるのはネコだけで充分だ。 ブログなんか止めて、本を読もうよ! 今日も良い天気だなぁ。
無断リンクを禁止するのであればリンク要望対応は当然では? ひとりごと/ウェブリブログ
教育機関(学校)のWebサイトにおける「無断リンク禁止」騒動。 件の学校関係者は、熟慮の上の「無断リンク禁止」なのだろうか、それとも、深く考えずに出した「無断リンク禁止」宣言だろうか? 私は後者だろうと思う。
マナーの押し付けが嫌いだ - Ceekz Logs
「無断リンクをしてはイケマセン。」→「押し付けはイケマセン。」→「人の嫌がることをしてはイケマセン。」→「本当のことを言ってはイケマセン。」→「イケマセンと言ってはイケマセン。」 とかくネットは住みづらい。 いや、住んでないけど。
メッセージ。 - 無断リンクはもったいない説
無断リンク禁止を主張すると、早晩、もったいないオバケが出るゾ〜!怖いぞぅ〜。という話。(←チョッチ違うけど、たぶんそんなカンジ?)
他人の不幸は蜜の味: それは「常識」ではない、言うなれば「定説」だ。
常識と非常識との間の意識の隔絶。 正義は我にあり!と、思い込んだら試練の道を 行くが男のド根性 真っ赤に炎上 勇者のしるし♪
不備日報: 無断リンク問題の根本的解決方法をついさっき思いつきました
道徳の時間:届かなかったリンク依頼 「こちらのブログにかんどうしました。リンクしていいですか?」 よい子のみんなも一緒に考えよう!
*1:回避しようとした何かとは、おそらく、批判や指摘のことだと思われる。